バカラの1907年のカタログに掲載されているこのモデル、マントノン と同じカット施した コート・ヴェニシエンヌ(ヴェニス風リブの意)、ヴェネツィアン風作りの6185−6295になります。
通称「マントノン 」と呼ばれている6186型6170 カットとカット番号が違いますが、良く見るとカップ部のカットは同じなので、カット番号の違いはベース部のカットの違いなのではないかと推察します。
マントノン もとても魅惑的なアイテムですが、この6185型6295カットも同様の逸品です。
マントノン との比較 上:6185型6295カット 下:マントノン
型番が番号のため、恒例名前の由来のコーナーは書けないので、今回はこれでおしまいです。
6185型はコート・ヴェニシエンヌ(ヴェニス風リブの意)が施されています。コート・ヴェニシエンヌの詳細はサン ルイ クリュニー SAINT LOUIS CLUNYの項目の文末をご覧下さい。
”似てるけど違うもの” I
(よく似ている品の違いの解説コーナーです)
昨晩フランスのオークションハウスのサイトを見ていて驚いたのですが、バカラの6185−6295に非常によく似た品を見つけました。
どこのメーカーものであるかは明記はありません。
有名ブランド物とわかっていてももマークが入っていないとメーカーを明記しないオークションハウスは少なくありませんが、(ネットオークションでは逆にバカラでないものもバカラバカラと記載して売ってる不謹慎な輩を多く見かけますが)これはバカラの品ではありません。
カットの雰囲気がとても似ていますが、よく見ると上向きの花の方向や中央部分の花の花弁の数などの他、脚部の作りも違います。
脚部の作りがサンルイのクリュニーにかなり似ているので探してみましたが、私の手持ちのサンルイのカタログでは今の所確認できていません。
”似てるけど違うもの” II