2021年6月19日土曜日

アンティークバカラ バガテル BACCARAT BAGATELLE

大人気のフォントゥニー(通称ローズ)と同じエッチングのロングステムバージョン、

バガテル。



現物を入手したわけではなりませんが、綺麗な写真を一枚入手したのでバガテルについて書くことにします。


大人気のフォントゥニー(通称ローズ)と同じエッチングのロングステムバージョン、バガテル

 BAGATELLE)。大変希少ななモデルで買値も高く、私の設定価格で購入できたことがありません。形状はローハンロングステムの口の開いている方と同じ、フォントゥニーと同じエッチングなのでこちらもジョルジュ・シュバリエのデザインと言われていて、流石、エレガントですね。



リリース当時(でしょうか?)のカタログページ



名前の由来

バガテル 、バガテッレBAGATELLE と言うと、クラッシック音楽用語のキャラクターピースを指すバガテルを最初に連想する方や、ルイ14世の頃からフランスで大流行した、ビー玉ゲームがこのゲームの賭けに熱心だった王の弟の居城バガテッレのなのついたゲームを連想方もいると思いますが、エッチングのデザインからもバラ園などでも知られるパリのバガテル公園から名前を取ってと考えるのが一番自然ではないかと、バガテッレ公園について少し書くことにします。


バガテル公園はブローニュの森内のパリ 16 区にあるフランスの植物園です。 ヌイイ シュル セーヌ市の同名の地区に隣接し、。 これは、オートゥイユの温室庭園、パリのフローラル パーク、パリ樹木園と並んでパリ市内の 4 つの植物園の 1 つです。

バガテル公園に行くには、パリ 地下鉄1 号線のポン ヌイイ駅が最寄りです。


バガテル公園は1775年にマリー・アントワネットとその領土を購入した義理の兄弟であるダルトワ伯爵との間の賭けのなりゆきとして(どんな賭けだったのかは不明です)たったの64日間で建設されたダルトワ伯爵の居城と公園です。敷地計画は、建築家ベランジェによって一晩で描かれ、 900 人以上の労働者がその建設に取り組んだと言われています。

ベランジェがこの公園を基本構想し、トーマス・ブレイキーが当時非常に人気のあった、英国と中国のスタイルでこの公園を建設することを許可しました。当時流行していた中国のパゴダのイメージや要素も取り入れてはいますが、フランスの庭園計画の伝統的の厳格もしっかり反映しています。

ベランジェは、大理石、ガラス、バスルーム、噴水、明るく陽気な家具を配置しました。 それから、その周りには、半英国と半フランス様式のの庭園があり、公園には、哲学の寺院、ヒンドゥー教のパビリオン、庵など、と合わせ18世紀のロココ調のしつらえもあると言う折衷様式。 さらには自然の造形、例えば洞窟、滝、岩、湖、木の橋、自然を人工的に再現して造形もあるなかなか盛りだくさんの公園のようです。(行ったことないのですが)


このグラスシリーズにこの公園の名前がつけられたのは 1907年から世界で最も重要なバラの花のコンンペティションが行われていスカラと推測します。

この公園のバラ園には1200の及ぶバラの栽培家による、約一万種類のバラがあると言われています。

 そう考えるとこのグラスシリーズにこの名がつくのはごく自然のこと。同じエッチングを施したフォントゥニーよりこちらのモデルの方が先にリリースされたのではないかと推測します。

バガテル公園はパリの中心から至近距離なのに行ったことがないので、今度行ったら自分で写真を撮って来てこの項目をアップデートしようと思ってます。今のところはここまでで。



バガテル公園風景


バガテル公園 人工の滝風景

バガテル公園 バラ園風景


バガテル公園 バラ園風景


バガテル公園 バラ園風景

2021年6月18日金曜日

ヴェニーニ エザゴナーレ VENINI ESAGONALE

 

あるヴィネツィアのムラーノ島のガラスメーカの中でも最もプレステージな会社の一つである、、、多分最もプレステージといっても過言ではないヴェニーニ社の製品で名前をエザゴナーレ(esagonale)、そのものズバリ「六角形の」という意味です。


このグラスは1932年のリリースで、デザインはヴィネツィアを代表するの歴史的建築家、カルロ・スカルパのよるものです。蜂の巣からイメージしたそうですが、タイムレスなデザインで全く古さを感じません。


ムラーノガラスらしいごく薄い色付きのガラスで、極めて薄く吹かれていて、持ってみると驚くほど軽く、こちらの高さ133mmのフルートグラスで重さは44g で手に取ると思わずはっとする程です。女性の握力でもその気になれば簡単に握りつぶせそうなほどの薄さです。


現在も製造されていて、新品は定価で2客セットで5万円を超え、中古品でも平均価格で100ユーロ(今のレートで13500円程度)近くするため入手したことはありませんでしたが、今回たままた激安で1客だけ売られているの見つけ入手しました。転売目的ではなく、このまま私のコレクションに入りますがワクワクするほど上質な感じが楽しめる逸品なのでブログ一項目には値する、とフレンチクリスタルが中心のこのブログに項目を加えることにしました。


この夏の私の一口ビールグラスにしようと思っていますが、薄すぎて軽すぎて毎回使うたびにドキドキしそうです。


カルロ・スカルパは1906年ヴェネツィアに生まれ。職人の親方の下で長期間見習いをしていた間に、建築に対する理解を深め技術を磨いたといわれています。17歳から設計活動を始め、その独特な濃密なディテールや、感性豊かな素材の利用法と稀有な表現力は幅広く賞賛され、ジオ・ポンティと並んでイタリア現代建築を代表する歴史的建築家とされています。


うちにも日本からデザイン建築関係友人や友人の子供たちが来ると、必ずといっていいほどスカルパ設計のブリオン家の墓地をみにいきます。その墓地の施主に当たるブリオン家はブリオンヴェガという家電メーカーのオーナーでカスティリオーニやザヌーソなどの著名デザイなーとコラボし1960年代70年代に斬新な家電を発表したことで知られています。設立は1945年で1994年に閉鎖されていますが特に1960年代70年代の製品は現在でもコレクターの間で大きな人気があります。


カルロ・スカルパは他にヴェネツィアサン・マルコ広場のオリヴェッティのショールームやヴェローナのカステルヴェッキオ美術館の改装ヴェネツィアビエンナーレ会場内のベネズエラ館などがあります。

1978年ヴェネツィア建築大学(IUAV)の学長就任中に日本滞在し仙台にて亡くなっています。


カルロ・スカルパ設計ブリオン家の墓地



墓地の施主であるブリオン家が経営するブリオンヴェガ社の1960年代70年代の斬新な家電



カルロ・スカルパが部分改装した ヴェネツィア コーレル博物館(Museo Correr)

エントランス ディテール



カルロ・スカルパが部分改装した ヴェネツィア クエリーニ・スタンピリア財団 (Fondazione Querini Stampalia) の床のモザイクタイルディテール



カルロ・スカルパ設計 ヴェネツィア サン・マルコ広場に面する
オリヴェッティ ショールームディテール

Photo: Paolo Monti




ヴェネツィア サン・マルコ広場に面するオリヴェッティ ショールームディテール

まさしく「魂はディテールに宿る」という言葉がふさわしい。