とても珍しい品物を入手したので、新しい項目として掲載しましょう。
Porte-bouquets 、壁掛け式のお花挿しです。まだ自動車が馬車の発展形だった時代にはこんな風流な自動車用のクリスタルの花瓶が車内装飾用に使われていました。
バカラのクリスタルメーカーだけでなくシトロエンなどの車メーカーでも販売していたようです。
2個中1個はまだシール付き
実はだいぶ以前から大お得意様に見つかったらと頼まれていたものです。
現代ならインテリア演出の小道具として楽しめそうです。
私もひとつくらい自分用に欲しいかも、と思いましたが西欧の大ぶりな家よりも、日本家屋に似合いそうです。
随分探したのですが何年間も売りに出るのを見たことすらなく、3月上旬にフランスであったクラッシックカー、ヴィンテージカー関連のオークションで初めて見つけました。丁度新型コロナのフランスのロックダウンと重なり、約2ヶ月かかってようやく届きました。今回4ロットで合計十数個入手しましたが、 そのままお探しだった方にお渡しすることになっています。
現代ならインテリア演出の小道具として楽しめそうです。
私もひとつくらい自分用に欲しいかも、と思いましたが西欧の大ぶりな家よりも、日本家屋に似合いそうです。
随分探したのですが何年間も売りに出るのを見たことすらなく、3月上旬にフランスであったクラッシックカー、ヴィンテージカー関連のオークションで初めて見つけました。丁度新型コロナのフランスのロックダウンと重なり、約2ヶ月かかってようやく届きました。今回4ロットで合計十数個入手しましたが、 そのままお探しだった方にお渡しすることになっています。
十数個の中でカタログで確認できるバカラ製品はこれのみ。同じものが二つありましたが、一つにはシールもついています。カタログで確認できると言っても同時期のバカラのカタログではこの種のアイテムは見つからないのですが、1900年代初期の、当時バカラ製品のイタリアの輸入代理店をしていたリチャード・ジノリのカタログに掲載されいます。
1900年代初期の、リチャード・ジノリのカタログ
リチャード・ジノリは当時バカラ製品のイタリアの輸入代理店をしていました。
シトロエンの自動車用花挿しのカタログ
1930年初頭が時代設定のこの映画の中で自動車用花挿しが一瞬だけ映っているのを見つけました。
元々はドキュメンタリー出身で、「ヒロシマ・モナムール」「去年マリエンバードで」などの前衛映画でも有名なアラン・レネ監督(1922−2014)の映画「薔薇のスタビスキー」(Stavisky , 1974年)の中です。映画の中での時代設定は1930年初頭。
映画「薔薇のスタビスキー」に登場する自動車用花挿し
大輪の芍薬のような花が首だけ出るように活けてあります。
大輪の芍薬のような花が首だけ出るように活けてあります。
花挿しの使われている自動車はこんな感じ。素敵な時代でしたね。