2015年5月26日火曜日

ヘミングウェイのテーブル

ピンクを基調としたテーブルセッティング             Photo©Galleria Kajorica
グラスはヴェネツィアングラス(?多分)

ラム酒の事を書こうと思いキューバの写真を見直していたらFinca Vigía の写真が出て来たのでこちらを先に書く事にしました。
Finca Vigía(フィンカ・ヴィヒア=日本語表記は普通ビヒア)文豪ヘミングウェイが人生で最も長く(1939-1960) 住んだという家。キューバの首都ハバナの郊外南西約12kmのところにあり、現在はミュージアムとして一般に公開されています。内部には踏込めず窓の外から鑑賞するのですが、どの部屋も窓が大きく想像以上によく見えました。

観光客は皆タクシーでのりつけますが私は市バスで行きました。その土地の公共交通機関に乗らないとその国の文化は判らない、というのが持論です。ハバナにはバスのルートマップという物がないのでルートをあらかじめ知っている人しか乗れません。でもキューバ人は道をを訊いたり、何処に行くにはどのバス停で降りるか等を尋ねるととても親切。私が住んでる国の人達みたいに自信を持って間違った事教えたりせず、皆結構正確です。

ィラ・フィンカ・ヴィヒアは熱帯植物の生茂る広い敷地の中にありオアシスの様。家の中はどの部屋も鹿の頭の剥製が飾られていてヘミングウェイの狩猟好きぶりがうかがえます。私個人は反狩猟派ですがこの家にはハンティング・トロフィーは欠かせない存在の様に思えます。


テーブルウェアも上下写真のように極上の趣味ですが、この家に6ヶ月暮らしたというヘミングウェイの最後の秘書で義娘のヴァレリー・ヘミングウェイはミュージアムになった後にここを訪れ「私がこのダイニングルームで見たのは重たい木のテーブルや陶磁器等ではなく様々な料理とワインと会話と笑い声だった」と書いています。確かに「物」達はあくまで暮らしの脇役。使う人がいて、その人なりの使い方があって初めて生きるのかもしれません。

ダイニングルーム                       Photo©Galleria Kajorica

正面玄関                Photo©Galleria Kajorica
テラス側出入り口          Photo©Galleria Kajorica

このブログは食卓がテーマのはず、でも仕事柄どうしてもインテリア全般にも目が行ってしまう。
全体にとても良い趣味なのででダイニングルーム以外もご紹介します。
リビングルーム                             Photo©Galleria Kajorica

ヘミングウェイの寝室                     Photo©Galleria Kajorica 

オフィス                           Photo©Galleria Kajorica

書斎                  Photo©Galleria Kajorica
人をレシーブするときはオフィスで執筆はこの小さな部屋でしていたのでしょう。

ゲスト用ベッドルーム        Photo©Galleria Kajorica

バスルームの体重計の脇の壁には体重のメモが、

最上階に展望台のあるはなれ                  Photo©Galleria Kajorica

望遠鏡を配した展望台                      Photo©Galleria Kajorica

遠くのハバナの町はこんな風に見える(肉眼で)            Photo©Galleria Kajorica

プール(空)、ボートの展示などもある敷地内に咲き乱れる熱帯の花  Photo©Galleria Kajorica